研究課題
基盤研究(C)
雌イヌにおいて乳腺腫瘍の発症率は著しく高い。乳腺腫瘍を好発する品種も報告されており、遺伝的な要因が存在する。申請者らは、イヌ乳腺腫瘍発症に癌抑制遺伝子Breast cancer 2, early onset(BRCA2)の変異や発現量の低下が関係していることを示した。BRCA2に非常に保存性が高い領域(HCR)があることを申請者は見いだし、HCRがM期においてリン酸化されることを予備実験により確認した。本研究ではHCRのリン酸化を介したBRCA2のM期における機能とその破綻が腫瘍発症に繋がることを解明し、イヌ乳腺腫瘍におけるBRCA2が関わる新たな腫瘍化機構を解明する。