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牛伝染性リンパ腫ウイルスによる体腔内脂肪組織特異的なB-1a細胞腫瘍化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K05579
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関麻布大学

研究代表者

相原 尚之  麻布大学, 獣医学部, 講師 (50821732)

研究分担者 村上 裕信  麻布大学, 獣医学部, 准教授 (60620929)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード牛伝染性リンパ腫ウイルス / FALC / B-1a細胞 / リンパ腫
研究開始時の研究の概要

牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)は、B-1a細胞を選択的に腫瘍化させる性質を持ち、地方病性牛伝染性リンパ腫(以下、牛リンパ腫)の原因となる。申請者はBLV感染によりB-1a細胞が選択的に腫瘍化することに着目し、牛リンパ腫の病理発生機序の解明に取り組むこととした。これまでの研究により、BLV感染後速やかに体腔内脂肪組織内でB-1a細胞が選択的に増殖することが明らかとなり、B-1a細胞選択的な腫瘍化進展に必要な微小環境を体腔内脂肪組織が提供すると仮説を立てた。本研究はB-1a細胞の増殖に必須となるBLV抗原及びサイトカインを同定することにより、B-1a細胞腫瘍化機構を解明する事を目的とする。

研究実績の概要

本研究では、BLV感染によりB-1a細胞が選択的に腫瘍化することに着目し、牛リンパ腫の病理発生機序の解明に取り組むこととした。本研究は、B-1a細胞の増殖に必須となるBLV抗原及びサイトカインを同定することにより、B-1a細胞腫瘍化機構を解明する事を目的としている。
初年度は、全身のサイトカイン状態の評価のため、各病態ステージの牛の血清IL-5濃度をELISAにより測定した。血清IL-5濃度に病態ステージよる有意な変動は認められなかった。そこで、体腔内脂肪組織にあるリンパ組織(fat-associated lymphoid cluster、FALC)という微小環境の特異性を評価するため、FALCにおいてB-1a細胞の増殖促進サイトカインであるIL-5の産生細胞の分布を免疫染色により解析した。BLV感染牛では、陰性牛に比べIL-5陽性細胞数が増加することが明らかになった。加えて、B-1a細胞がIL-5受容体を発現していることを確認し、FALC特異的なサイトカイン環境がB-1a細胞増殖に必要であることを示唆する結果を得た。
また、腫瘍化するB-1a細胞クローンの解析のため、BCR可変領域の解析を検討した。現在リンパ腫発症牛のBCR可変領域について共通性解析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画に従い順調に試験を遂行できた。次年度に向けた条件検討も実施できたため、おおむね順調に進展していると判断した。

今後の研究の推進方策

今年度の取り組みにより、次年度以降の解析に必要な手法が確立したことから、当初の研究計画に従い研究を推進する予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] BLV感染牛におけるIL-5産生細胞の動態解析2023

    • 著者名/発表者名
      丹生早耶, 相原尚之, 志賀崇徳, 風間啓, 村上裕信, 佐藤礼一郎, 上家潤
    • 学会等名
      第166回日本獣医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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