研究課題
基盤研究(C)
ヒトの感染症の多くは動物に由来する。野生の動物が保有する病原体が、ヒトや他の動物にスピルオーバーするメカニズムは不明な点が多い。本研究では、京都市で捕獲したマダニから分離したトゴトウイルス(THOV)のマウスへの病原性の獲得メカニズムを解明する。THOV野生株(WT-THOV)はマウスに顕著な病原性を示さない。一方、マウスへの馴化株(MA-THOV)は、マウスに重篤な病態を形成し斃死させる。それでは、どのようなメカニズムでMA-THOVはマウスに病原性を示すのか?本研究では、WT-とMA-THOVのアミノ酸配列の相異と当該蛋白質の機能を比較解析し、マウスへの病原性獲得メカニズムを解明する。