研究課題
基盤研究(C)
豚デルタコロナウイルスは豚で新たに見つかった下痢の主原因であり、生産現場では有効な制御手段がないため、対策に苦慮している。また、本ウイルスは豚以外にすでに牛やヒトへの感染拡大が確認されており、公衆衛生上・家畜衛生上ワクチンの早期開発が切望されている。しかしながら、豚を用いた感染実験は社会環境の変化に伴い、実施が困難であり、本ウイルスの研究はほとんど進展していない。本研究では豚に代わって省力性や操作性、安全性に優れたマウスやハムスターなどの小型動物の中から本来の宿主である豚と同様の感染動態を示す最適モデル動物を見出す。また同時に、本ウイルスの遺伝子を自由に操作できる遺伝子改変技術を確立する。