研究課題/領域番号 |
23K05609
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 公益財団法人実験動物中央研究所 |
研究代表者 |
杉江 真以子 公益財団法人実験動物中央研究所, 実験動物応用研究部, 研究員 (90724336)
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研究分担者 |
丸岡 秀一郎 日本大学, 医学部, 准教授 (80599358)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ヒト化喘息モデル / ステロイド抵抗性 / アスピリン喘息 / 気管支喘息 / 上皮由来サイトカイン / ヒト化マウス |
研究開始時の研究の概要 |
アスピリン喘息は重症度の高い成人喘息であり、アスピリンなどのNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)誘発によりマスト細胞からCysLTが過剰産生され、致死的喘息発作を引き起こす。しかしながら発症メカニズムの詳細は明らかになっておらず、有効な治療薬や病態を反映した動物モデルも存在しない。上皮由来サイトカインは喘息増悪に決定的な遺伝子であり、TSLP/IL-33共存下ではステロイド抵抗性に関与する。本研究では申請者らのグループが開発した次世代ヒト化マウスを用い、上皮由来サイトカインによる気道炎症のステロイド抵抗性及びNSAIDsによる気道炎症増悪を検討し、アスピリン喘息モデルの作成と病態を検討する。
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研究実績の概要 |
本研究は、ヒト化喘息モデルへ上皮由来サイトカインを投与してステロイド抵抗性を獲得したヒト化マウスモデルを開発し、さらにアスピリンなど非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)により、重症度の高い気管支喘息ヒト化マウスモデルの作製を目指している。本年度の主要な研究成果として、研究分担者である丸岡氏の協力のもと、IL-33を投与されたヒト化喘息モデルにデキサメタゾンを投与することで、ヒト好酸球の浸潤が顕著に抑制されることを確認した。さらに、IL-33とTSLPを同時に投与した場合、デキサメタゾンによる炎症の抑制効果が減少することが明らかになった。次年度以降は。当該モデルを用いてアスピリン誘導性重症喘息モデルを確立し、本喘息病態に寄与するヒト細胞の解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
分担研究者の協力のもと、ヒト化喘息モデルの作製およびステロイド抵抗性気管支喘息モデルの確立に成功した。
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今後の研究の推進方策 |
当初の計画通り、次年度以降にアスピリン誘導性喘息モデルの確立に向けて、NSAIDs投与試験を行い、気管支へ浸潤したヒト細胞の性状および機能解析を実施する。
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