研究課題
基盤研究(C)
ゲノム解読技術が進歩し、個人ゲノムから遺伝的な病因・発症リスクを読み取れるようになってきた。その反面、薬や治療法が準備されていない疾患も多い。これに素早く対応できるのは、遺伝子自体を薬とする方法や、Cas9等のゲノム編集遺伝子を用いて疾患部のゲノム(エピゲノム)を修正する方法等、遺伝子導入による治療法である。現在、安全に遺伝子導入できるDNA長は5kb程度だが、様々な疾患に対応するためには上限を引き上げる必要がある。本研究では、100kb以上のDNAを搭載可能なヒト人工染色体ベクターを用い、標的細胞に効率よく長いDNAを導入する技術を開発するとともに、実際に肺疾患治療ができるかの検証を行う。