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一様磁界を利用したin vivoエクソソーム送達技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23K05624
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分42040:実験動物学関連
研究機関防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛

研究代表者

伊達木 穣  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生化学, 助教 (00415879)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワードエクソソーム / 物質送達 / 磁界
研究開始時の研究の概要

薬剤や核酸等を生体内局所に送達するため多くの輸送担体が開発され効率的な分子送達が実現されている。一方、生体異物である外来分子を輸送担体として利用する場合、それらの反復投与は過剰な免疫応答を惹起してしまうことから実施が困難である。このような背景から近年、細胞がつくりだす細胞外小胞のひとつであるエクソソームに核酸などの分子を内包させ、これを輸送担体として用いる手法が実用され始めている。本研究では一様磁界を作用させることで生体内の指定した部位においてエクソソームの細胞への取り込みを促進させる新規技術の開発に取り組む。

研究実績の概要

薬剤や核酸等の機能性分子を生体内局所に効率的に送達する技術には多くの選択肢がある。ウィルスベクター、リポソーム、カチオン性ポリマー等多くの担体が開発され効率的な分子送達が実現されている。一方、ウィルスや生体にとって異物である外来分子を輸送担体として利用する場合、それらの反復投与は過剰な免疫応答を惹起してしまうことから実施が困難である。このような背景から近年、細胞がつくりだす細胞外小胞のひとつであるエクソソームに核酸などの分子を内包させ、これを輸送担体として用いる手法が実用され始めている。また、光を照射した部位のみで分子の取り込みの効率や、取り込まれた分子の安定性を高める手法が開発され、標的部位への選択的な分子送達の実現に大きく貢献している。しかしながら光を用いたこれらの手法に関しては光の生体透過性が低いことから、いまだ技術的な困難を伴う場合がある。磁界は光に比較して局所的に強度を高めるにはいくぶん困難を伴うものの、生体透過性が高く容易に体内深部までその効果が及ぶ。磁界は勾配磁界と一様磁界に大別され、物質や反応への作用機序もそれぞれ異なる。前者は磁気力(磁石間の斥力、引力)を生じさせ、後者はラジカル対機構等により生化学反応に影響を与える事が知られている。磁気力を利用した核酸導入法は実用されているものの、磁石を用いて分子を引きつける原理上、動物体内深部への適用は限定的である。本研究では一様磁界の作用を利用することで生体内局所においてエクソソームの取り込み効率を制御する技術の開発に取り組む。令和5年度においては様々な強度の一様磁界を作用させ、エクソソームの細胞への取り込み効率に変化があるか検証を行った。その結果、エクソソームの導入効率を有意に変化させる磁界暴露条件を見出した。また、磁界シミュレーターであるFEMMを用いて局所的に一様磁界を増強させる装置の設計に取り組んだ

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在までのところ概ね予定していた計画通りに実験計画が進展している。

今後の研究の推進方策

令和6年度に関しては導入効率を変化させるメカニズムを検証することと並行し、独自に設計した磁界暴露装置の構築、条件検討、実用化に取り組む。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 選択的核酸導入手法の開発2023

    • 著者名/発表者名
      伊達木 穣、今村 宰、新井 仁明
    • 学会等名
      第 96回日本生化学会大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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