研究課題
基盤研究(C)
近年オートファジーはタンパク質だけでなく、RNAの分解機構として働くことが様々な生物種で明らかとなってきた。最近研究代表者は、単細胞生物の出芽酵母を用いてオートファジーによって一部のmRNAが優先的に分解されるという新たな現象を発見した。しかし、多細胞生物におけるオートファジーを介したmRNA分解の優先性やその生理的意義は不明である。本研究では、ショウジョウバエ初期胚においてオートファジーの標的となるmRNAを網羅的に同定する。さらに標的RNAの機能や動態制御を明らかにすることで、そのRNA分解の胚発生過程における生物学的意義を明らかにすることを目指す。