研究課題
基盤研究(C)
5-アザシチジン(DNA脱メチル化剤)は、血液腫瘍に対する抗がん剤として用いられている。近年、レトロトランスポゾンのRNAが、宿主の自然免疫系の活性化を伴うアポトーシスをがん細胞に誘導することが報告された。予備的な解析により、数種の自然免疫系遺伝子の上流に位置するレトロトランスポゾンが、プロモーター活性を示すことが分かった。従って、5-アザシチジンの抗腫瘍効果は、レトロトランスポゾン由来のプロモーターによってももたらされることが予測される。5-アザシチジンの抗腫瘍効果を規定する因子を同定することが出来れば、より効率的でリスクの低いがん治療法の開発に繋がると期待される。