研究課題
基盤研究(C)
基本転写因子TFIIDとその類縁複合体であるSAGAは、いずれもTBPの活性を制御するコア因子であるが、転写における機能分担についてはまだよく分かっていない。最近我々は、塩基配列を改変することなくTFIID依存性をリプログラミングすることに成功し、本現象にはリプログラミング因子と名付けた未知の相転移産物の生成と維持が重要であることを明らかにした。そこで本研究では、①リプログラミング因子の同定、②当該因子の複製・維持機構の解明、③ゲノムワイドな解析手法を用いたリプログラミング機構の普遍性に関する検討、④関連するシス配列の同定等により、コア因子の機能分担に関して新たな知見を得ることを目指す。