研究課題
基盤研究(C)
本研究では、技術的制約により理解が進んでいなかった液-液相分離制御と制御破綻の分子メカニズムについて、「特異同位体修飾を用いた溶液NMR解析」という新たな切り口から解明を目指す。具体的には、相分離タンパク質に多く含まれるプロリン残基のcis/trans異性化を担う、PPIase活性を持つ相分離シャペロンを対象とし、相分離シャペロンが相分離タンパク質の構造を変調し、分子集合を制御するメカニズムを明らかにする。本研究目標の達成によって、液-液相分離制御についての普遍的原理の解明につながる核心的知見が得られるばかりではなく、ALSなどの神経変性疾患の分子病態解明に向けた研究を加速させると期待される。