研究課題/領域番号 |
23K05659
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分43020:構造生物化学関連
|
研究機関 | 崇城大学 |
研究代表者 |
高橋 大輔 崇城大学, 薬学部, 准教授 (70791523)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | クライオ電顕 / 単粒子解析 / DGK / 脂質代謝酵素 / ジアシルグリセロールキナーゼ / 構造解析 / クライオ電顕単粒子解析 / DGKα |
研究開始時の研究の概要 |
脂質メッセンジャーであるDGの代謝を担うDGKαは,がん細胞の増殖を促すが,逆にT細胞では非応答状態を誘導するという生物・医学的に重要な機能をもつ.このため,DGKαは新規がん免疫創薬の標的として注目されているが,構造生物学的理解は極めて乏しい.本研究では,申請者が先駆的に進めてきたDGKαの構造研究を発展させ,触媒ドメインを含めたDGKαの全長の立体構造を包括的に明らかにする.特にCa2+結合によるDGKαの分子内活性化機構,チロシンキナーゼ FAKとの相互作用の構造基盤を明らかにする.得られる情報は,阻害剤開発のための基盤情報となる他,進展が乏しい脂質代謝酵素の構造生物学理解の一助となる.
|
研究実績の概要 |
構造・構造変化解析のための全長DGKα試料のデザインと調製を行った。DGKαとGFPの融合蛋白質(eGFP-DGKα)を 昆虫細胞発現系を用いて大量発現し,クロマトグラフィーにより精製した。さらに抗DGKα抗体Fab断片との複合体、また抗GFP抗体ナノボディとの3者複合体をゲル濾過クロマトグラフィーにより単一のピークとして分離することに成功した。得られた複合体の電顕観察を行い、画像データを取得した。現在データ解析を進めている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
電子顕微鏡観察のための試料調製は進んだが、その後の観察・データ解析に時間を要しているため。
|
今後の研究の推進方策 |
クライオ電子顕微鏡のデータ解析を鋭意進める。同時に、小角散乱実験を行い、DGK全長の構造変化解析を進めていく。
|