研究課題
基盤研究(C)
アクチンは繊維体Fアクチンへの重合に伴い、結合ATPを加水分解する。従ってアクチンATP加水分解機構を原子レベルで理解するためには、活性型のF型コンフォメーションアクチン構造が必須である。申請者はFアクチン切断タンパク質フラグミンのN末端側ドメイン (F1) との複合体中で、アクチン分子が繊維重合を伴わずにF型コンフォメーションに固定されることを発見し、加水分解前後構造を超高分解能 (1.15A) で決定することに成功した。本研究ではこのF型アクチン結晶化システムを利用して、ATP加水分解機構の詳細を追求する。