研究課題
基盤研究(C)
翻訳停滞とは,翻訳中にリボソームがmRNA上で停滞して蛋白質合成が滞る状態を指す。ミトコンドリアの翻訳系には,2種類の翻訳停滞解消因子「C12orf65」および「ICT1」が必ず存在するが,長らくC12orf65とICT1の機能的差異については不明であった。申請者は出芽酵母を用いた実験により,C12orf65が「リボソーム結合性抗生物質による翻訳停滞」の解消に必須であることを明らかにした。本研究では,ミトコンドリアにとって内在的リスク因子である酸化ストレスに着目し,酸化ストレスに対するミトコンドリア翻訳停滞解消システムの役割の解明を行う。