研究課題
基盤研究(C)
本研究では、毛包周囲組織における亜鉛恒常性の制御メカニズムと、毛包や皮膚の形成との関連を解明する。生体内の亜鉛の恒常性は、亜鉛トランスポーターにより制御されている。これまでに、亜鉛トランスポーターZIP10が毛包周囲に発現すること、またZIP10の失調が皮膚脆弱化や毛包の消失を伴う皮膚の恒常性の破綻に関わることが報告されている。しかし、皮膚におけるZIP10発現細胞の役割やその分子メカニズムについては不明な点が多い。本研究では、ZIP10発現細胞の局在や細胞系譜の解析から、亜鉛が制御する皮膚や毛包形成の新たなメカニズムの解明と、健康な皮膚の維持や再生方法の構築に繋がる新たな手法の開発に貢献する。