研究課題
基盤研究(C)
生体内でATPを合成するATP合成酵素のATP合成効率は、その多量体cサブユニットリングのcサブユニット数で決まっている。この数は、8~15個と生物種によって異なっており、葉緑体などの光合成型のATP合成酵素では14~15個と多い。本研究では、光合成型と呼吸型のATP合成酵素のcサブユニット数の違いの意義を明らかにするために、光合成型ATP合成酵素のcサブユニットの数に関わるモチーフに変異導入したATP合成酵素のATP合成効率を解析する。この研究は、光合成のエネルギー変換効率の生理的意義と進化の関係を明らかにし、微細藻類を用いた効率の良い物質生産の研究に展開することが期待される。