脂質修飾タンパク質による光化学系II複合体安定化の構造基盤解明

• 研究課題/領域番号: 23K05708
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分43040:生物物理学関連
• 研究機関: 山形大学
• 研究代表者: 河合 寿子 (久保田寿子) 山形大学, 理学部, 准教授 (10599228)
• 研究期間 (年度): 2023-04-01 – 2026-03-31
• 研究課題ステータス: 交付 (2023年度)
• 配分額: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円); 2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
• キーワード: 光合成 / 光化学系II / 脂質修飾 / リポタンパク質

研究開始時の研究の概要

光化学系II(PSII)に結合するマンガンクラスターは、PsbOという蛋白質により保護されている。通常、塩ストレス環境下ではPsbOが容易に解離するためPSIIは失活してしまうが、AnabaenaのPsbOは高塩濃度下でもPSIIに強固に結合できることを見出した。
本研究では、Anabaena-PSIIの構造を決定し、PsbOとPSIIコア間の相互作用を解析する。また、PsbOの生化学的な分析により結合すると予想される脂質分子を同定する。これらを通してAnabaenaのPsbOが耐塩性をもつ仕組みを解明し、さらに、その仕組みを利用して耐塩性PSIIをもつ光合成生物を作出することを目指す。