研究課題
基盤研究(C)
ほ乳類の性決定は胎児の生殖腺に精巣決定因子Sryが発現するか否かで決定し、その発現により個体を雄へと誘導する。これまでに我々は、マウス胎児の性決定に鉄要求性のDNA及びヒストン脱メチル化酵素が重要であることを明らかにしてきた。加えて最近、性決定期の胎児の生殖腺で、鉄の細胞内取り込みや二価鉄の産生を促進する遺伝子群が高発現していることを見出した。そこで本研究では、性決定期の生殖腺における① 鉄量の変化が性決定に影響するのか、② 細胞内鉄代謝が性決定に重要であるか、③ 細胞内鉄代謝の破綻がエピゲノムを変えることで性決定に関わるのかマウスモデルで検証する。