研究課題
基盤研究(C)
代表者は、ミトコンドリア由来のリン脂質ホスファチジルエタノールアミン(PE)が、出芽酵母において細胞エネルギーセンサーSnf1(哺乳動物AMPK)の活性を低下させる作用を有することを見いだしている。また、AMPKは哺乳動物においマクロファージなどの免疫細胞の制御に関わることが知られている。さらにミトコンドリアPE合成の低下は、がん抑制因子pRbを欠損した乳がん細胞の増殖を抑制することを発見した。本研究ではこれらの知見を受けて、ミトコンドリアPEによるSnf1/AMPK活性制御機構、マクロファージ制御におけるミトコンドリアPEの生理作用の解明、およびミトコンドリアPE合成阻害剤の開発を試みる。