研究課題
基盤研究(C)
申請者は予備実験から体温程度の温度でも核内輸送因子Importin αが変性することを見出した。そのような不安定なImportin αを介して行われるImportin α/β依存的核内輸送が、どのように維持され、ストレス条件下では速やかに停止するのかを明らかにする。さらにその結果起こる核内タンパク質の組成の変化を明らかにし、最終的にストレス応答を包括的に説明できるモデルを作ることが目標である。この際、申請者が最近確立した従来よりも正確な核タンパク質の分画法を用いて核タンパク質を網羅的に定量し、核タンパク質組成の変化を捉えるこれにより、核-細胞質間輸送システムの新しい機能を明らかにできると期待している。