研究課題
基盤研究(C)
ヒトにおける脊髄損傷は運動機能障害を引き起こす重篤な疾患であるが、イモリでは完全再生することが可能である。本研究では遺伝学的解析が可能なイベリアトゲイモリを用い、脊髄再生における再生原理の一端を明らかにする。トランスクリプトーム 解析から得られた再生時高発現遺伝子30個に注目し、イモリ脊髄における発現細胞の特定、イモリ脊髄再生における遺伝子破壊による機能解析、マウスへの遺伝子導入による脊髄損傷における再生促進効果を検証する。本研究によりイモリの再生原理となる分子機構を解明し、マウスを用いその再生作用を検証することで、ヒト脊髄の再生に繋がる可能性を模索する。