研究課題
基盤研究(C)
植物が環境ストレスに曝されたり栄養欠乏に陥った場合に、タンパク質合成を全般的に抑制してエネルギー消費を抑える必要がある。一方、そのような状況においてもストレスや栄養欠乏に対処するためのタンパク質は合成する必要があり、その機構にmRNAの5'非翻訳領域に存在する上流ORFが関与する可能性が考えられる。本研究では、植物種間で保存された上流ORFの中から、ストレスや栄養欠乏に応答した翻訳制御に関わる上流ORFを探索し、その翻訳制御機構の解明を目指す。また、リボソームタンパク質と似たアミノ酸配列を持ち、ストレスに応答して発現が誘導される「偽リボソームタンパク質」が翻訳制御に関与する可能性を検討する。