研究課題
基盤研究(C)
細胞分裂は全ての生物に共通する根源的な生命現象です。しかしながら、植物細胞の分裂様式には独自の進化が認められます。動物細胞では中心体は紡錘体形成や染色体の分配等、細胞分裂に欠かせないのに対し、植物は陸上進出前に中心体を失っており、ほとんどの陸上植物では細胞分裂中に中心体は観察されません。本研究では陸上植物の進化の歴史を遡り、原始的な陸上植物であるタイ類ゼニゴケの細胞分裂過程を解析しています。そのなかで、紡錘体の形成や紡錘体の配向維持に関わる微小管構造を発見しました。本研究ではこの微小管構造の解析を中心に進め、陸上植物細胞に独自の細胞分裂様式の理解を目指します。