研究課題
基盤研究(C)
申請者は,あるシロイヌナズナ転写因子の欠損体では,成長を減ずることなく乾燥に強くなることを見出した.この転写因子の発現は孔辺細胞で顕著であった.また,野生型と比較してこの欠損体では光の下でも気孔開度が低下していることが判明した.既知の同グループの転写因子は気孔閉鎖を促進的に制御する一方で,この転写因子は気孔開口を促進的に制御している可能性が考えられた.本研究では,この転写因子の機能解明を通じて気孔開閉の新たな制御機構の解明と,植物の成長性を損なわずに乾燥耐性能を付与する技術の開発を目指す.