研究課題
基盤研究(C)
ニンジンは、私たちの身近な野菜の一つであり、ニンジンにはカロテノイドなど、多くの栄養素が含まれる。ニンジン種子の発芽率は蔬菜類の中で、最も低いものの1つとされてきたが、その原因は明らかにされていてない。本研究では、ニンジン種子における吸水後の胚の成長から発芽にいたる過程における、植物ホルモンの生合成にかかわる遺伝子や植物ホルモンの量の変動を調べる。さらに、種子を、胚(芽)と胚乳(栄養分を貯蔵している部分と種皮)に分けることで、おもに植物ホルモンの量の変動が起こっている組織を明らかにすることで、ニンジン種子発芽率の向上によるニンジン生産の安定化に向けた、足がかりとなることが期待される。