研究課題
基盤研究(C)
不妊症の病態解明および治療法の開発のためには精子形成のさらなる理解が必要である。精子ミトコンドリアはもともと一般的な形状である「糸状」をしているが,成長につれて「糸状」から「球状」へと形態を変化させる。この「球状ミトコンドリア」はさらに形態を変化させることで,最終的には鞭毛周囲にタイトに巻き付き,ミトコンドリア鞘を形成する。本研究計画の目標は,どのようなメカニズムでミトコンドリアが「糸状」から「球状」に形態を変化させるのかを解明することである。電子顕微鏡観察を中心に,遺伝子改変マウスを用いて,様々な「球状ミトコンドリア」関連因子の機能解析をおこなう。