研究課題
基盤研究(C)
動物は日長や温度といった環境要因から季節を正確に読み取り、様々な生理機能や行動を季節変化に応じて適切に調節している。季節情報の1つである日長情報の読み取りには、約24時間周期のリズムを刻む脳内の概日時計が重要であることが示唆されてきた。しかし、日長や温度といった複数の環境情報を統合し、季節に応じた生理機能制御を司る神経分子基盤は未だ不明瞭である。本研究では、季節性生殖を行うホソヘリカメムシを用いて、1. 概日時計をもとにした日長読み取りの神経分子基盤、2. 生殖の光周性制御回路における温度情報の統合機構の解析を行い、複数の環境要因を統合し季節性生殖を司る神経分子基盤の解明を目指す。