研究課題
基盤研究(C)
動物の毛や鳥の羽のような皮膚付属器は,性選択を含む様々な淘汰圧を受ける生物学的に極めて重要な構造体である。適切な皮膚付属器をタイムリーに形成するためのホルモン系とはどのようなものなのだろうか。本研究は,ニワトリの羽形成をモデル系として用い,羽形成を司るホルモン系の全体像を明らかにしようという試みである。皮膚付属器形成制御のしくみの理解は,生物の環境適応や生殖行動のホルモン制御の理解に繋がると共に,AGA治療や脱毛といったヒトの毛形成制御への応用が期待できるため,本研究の遂行は基礎学問分野だけではなく応用分野にとっても重要であると言える。