研究課題
基盤研究(C)
睡眠は個体の内因性機構、すなわち概日時計と恒常性維持機構によって、そのタイミングと量が制御される。さらに、社会的および環境的要因によっても制御されるが、そのような経験依存的な睡眠制御メカニズムについては未解明な点が多い。申請者は、ショウジョウバエのオス同士の個体間相互作用が睡眠を誘発することを見出した。また、オスに特徴的な闘争行動を担うT1ドーパミンニューロンが、睡眠制御も担うことを発見した。本研究では、自由行動下の個体からT1ニューロンの活動を測定することで、闘争と睡眠をそれぞれ制御する神経回路の関連を明らかにし、個体間相互作用による新規の睡眠制御機構を分子・神経回路レベルで解明する。