研究課題
基盤研究(C)
エピジェネティクスはDNAの塩基配列の違いによらずに遺伝子発現の多様性を生み出すしくみであり、細胞分化およびトランスポゾンや外来ゲノム配列の不活化等に重要な役割を果たすことが明らかにされてきた。申請者は、これまでに単細胞紅藻類では見つかっていなかった有性生殖過程を発見し、1倍体と2倍体の表現型切換えにヒストンH3の27番目リジンのトリメチル化が関わる可能性を見いだした。本研究では、単細胞紅藻類を有性生殖研究のためのモデル生物系統群として開発し解析を行い、エピジェネティクス制御による単細胞真核生物の1倍体と2倍体の表現型の切換え機構とその進化過程の解明を目指す。