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日本列島と周辺海域の東亜固有種の成立プロセス-潮間帯性ヤドカリを例として

研究課題

研究課題/領域番号 23K05888
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分45030:多様性生物学および分類学関連
研究機関京都大学

研究代表者

朝倉 彰  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (40250138)

研究分担者 中野 智之  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (90377995)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード系統地理 / 遺伝的距離 / ホンヤドカリ科 / ホンヤドカリ属 / 分子系統 / 潮間帯 / ヤドカリ / 種内変異 / 海流
研究開始時の研究の概要

東亜固有種の成立プロセスを調べる目的で、岩礁潮間帯に生息するヤドカリ類を材料として、日本の各地で採集調査を行い、MIG-seq法を用いて集団遺伝解析を行う。親潮流域集団と黒潮流域集団との比較、太平洋岸集団、日本海集団、瀬戸内海(閉鎖内湾)集団との比較を行う。また日本に近い国々において近縁種の採集と遺伝的解析、および日本列島産の種や個体との集団遺伝的な比較検討、系統関係を調べる。以上を総括して、世界の海洋の1つの進化のホットスポットとしての東亜地理区における東亜固有種の成立プロセスを考察する。

研究実績の概要

岩礁潮間帯性のホンヤドカリ科Paguridae ホンヤドカリ属Pagurus の系統関係、特に東亜固有種の成立プロセスをインドー西太平洋種、北アメリカ太平洋ーベーリング海種との関係について調べる目的で、以下の日本沿岸各地を採集調査した。紀伊半島(白浜、串本)、東海地方(浜松、伊豆半島)、関東地方(三浦半島、房総半島、銚子、大洗)、東北地方(南三陸、青森、秋田、)、北海道(函館、厚岸、羅臼、札幌)、日本海側(新潟、福井、舞鶴、島根)、瀬戸内海(山口、広島、岡山)、小笠原諸島(父島、母島)。調査は潮間帯は大潮の干潮時に、潮下帯はスキューバダイビングで水深約40mまでの範囲で、徒手でヤドカリを採集した。
その結果、全部で22種のホンヤドカリ属の種を採集した。これらの系統関係を推測するためにミトコンドリアCO1遺伝子(12S,16S,CO1)、核遺伝子(H3,18S)を使用し解析を行なっている。結果は現在検討中である。
東亜固有種の代表種であるホンヤドカリPagurus filholiについて、親潮流域沿岸、黒潮流域沿岸、日本海沿岸、瀬戸内海沿岸の日本列島沿岸域の集団の遺伝解析、ホンヤドカリ属間の系統を推測しこの属の系統地理的解析を行った。最初の段階での標本処理は京都大学瀬戸臨海実験所でDNAの抽出を行った。その後詳細なDNAの解析は国立遺伝学研究所で、ヤドカリに適合のddRADSeq解析の開発や試験を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

日本列島沿岸域における採集調査は順調に行えた。ホンヤドカリ属間の系統を推測しこの属の系統地理的解析をするのは順調に行われている。ホンヤドカリPagurus filholiの日本列島沿岸域の集団の遺伝解析については、一部実験がうまくいかないところがあり、試行錯誤中である。

今後の研究の推進方策

ホンヤドカリ属の系統地理的解析のための標本採集は、これからアメリカ太平洋岸、大西洋岸で行う予定である。連携先の大学と現在、採集許可などのことで交渉を進めている。ホンヤドカリPagurus filholiの日本列島沿岸域の集団の遺伝解析については、分子実験の方法を工夫して再度行う予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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