研究課題
基盤研究(C)
光はヒトのサーカディアンリズムに影響を与える最も重要な因子である。光照度が低下する冬季にうつ症状をきたす冬季うつ病があるが、その原因の詳細についてはわかっていない。本研究においては、ヒト唾液(口腔内粘膜)サンプルから季節により変動する遺伝子を探索し、その候補となる遺伝子発現量を測定する。さらに、冬季の照度が極端に低下する高緯度地域における遺伝子発現量を検討する。本研究によって、冬季うつ病のメカニズムの解明の可能性を追求する。これにより、これまであまり注目されてこなかった季節変動と疾病との関連性を明らかにすることが期待される。