研究課題/領域番号 |
23K05957
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45060:応用人類学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
坂上 和弘 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, グループ長 (70333789)
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研究分担者 |
安達 登 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60282125)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 法医人類学 / 死体損壊 / 殺人 |
研究開始時の研究の概要 |
我が国における遺体損壊事例、いわゆる「バラバラ(殺人)事件」は、年間5~6件ほどの事例が発生しているにも関わらず、法医人類学的な調査は未だ行われていない。また、解体手法や目的など、海外で解明された方法は必ずしも日本での事例に適用できるわけではない。そこで、本研究では、日本における遺体損壊事例の総括的な法医人類学的調査を行い、損壊の動機、部位、そして損壊に使われた成傷器の情報を集約する。また、損壊に使われる成傷器、特に日本製の鋸、が、どのような損傷痕を形成するのか、豚の四肢を用いて実験を行う。これらの結果は日本の法医学・法医人類学において画期的研究であり、且つ犯罪捜査や裁判などでも重要である。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、1)現代日本における遺体損壊事例の情報を集約し、それらを分析することによって、日本における遺体損壊がどのような目的で、どの部位を、どのような成傷器を使い、どのような方法で行われたのか、を明らかにする、2)法医人類学の分野で利用されている、損傷の痕跡から成傷器の種類や用法を推定する方法が、日本で市販されている成傷器、特に日本製鋸でも当てはまるかどうかを検証し、もしあてはまらないとしたら、新たな基準としてどのようなものが提唱できるのか、実験的に検討する、というものである。 1)に関しては、各警察機関の協力を得て、これまで30件の事例を集めることができた。これらの精査を行い、使用された利器を参考に実験に用いる利器の選別と購入を進めている。 2)の実験は、切断対象や実行者の選定などを行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現在、予想していたよりも多くの事例を収集することが出来ており、それらの情報を集約しているところである。また、実験用の利器の選定と切断対象(豚)の入手方法も確立できた。
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今後の研究の推進方策 |
これまで収集した事例の集約を行い、利器や切断方法の調査を進める。また、事前実験を行い、実際の実験を行う。
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