研究課題
基盤研究(C)
本研究では、動物の発生過程において、機能的な運動制御回路がいかにして構築されているかについて明らかにします。ショウジョウバエの卵を試料として、神経活動に伴って蛍光が変化するタンパク質を使って、初めは未熟な神経活動パターンが、発達に伴って成熟していくプロセスを追跡します。そして、この成熟過程において、神経配線がどのように組み上がっていくかについて、神経回路組織を物理的に膨張させることで細かい構造を調べることができる方法を用いて追跡します。以上の解析から、動物の運動パターンを生み出す神経回路が、卵の中でどのように仕上がっていくのかを明らかにすることを目指します。