研究課題
基盤研究(C)
高次神経機能は、大脳皮質の一次運動/感覚野における精緻な運動/感覚情報の処理から前頭前野における意欲や社会性に至るまで、極めて多彩である。この多様性を実現しているそれぞれの場所で、局所神経回路を構築するパルブアルブミン(PV)陽性GABAニューロンの形態に顕著な差があることに気づいた。PVニューロンは周囲の多数のニューロンの活動電位発生を制御し、集団としての神経活動を束ねることで大脳皮質の機能発現に重要な関与をなす。さらに統合失調症や自閉症との関連が指摘されている。本研究はマウスのprelimbic cortexと一次運動/感覚野の間で、PVニューロンの形態学的特徴の顕著な差を実証する。