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トップダウン制御で満足を生み出す島皮質神経回路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23K06014
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

竹本 誠  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 講師 (20543408)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード島皮質 / 神経回路
研究開始時の研究の概要

大脳皮質からのトップダウン神経回路は、様々な状況に適応した欲求行動および情動の調節に重要な役割を担うと考えられるが、満足の生起への関与については未だ不明である。本研究では、これまでに見出した島皮質の第5a層(L5a)から扁桃体中心核を介して嫌悪・不安に関わる脳領域へ連絡するトップダウン神経回路について、欲求行動を抑制および嫌悪・不安レベルを低下させる役割があるかどうかを明らかにする。

研究実績の概要

我々はこれまでに、欲求行動の一つである渇水時飲水行動の抑制および促進を制御し得る大脳皮質由来神経回路を同定してきた(Takemoto et al. (2023) iScience)。本研究では、満足の生成に寄与する神経回路の同定を目的としている。本年度ではまず、快情動を生み出し得る大脳皮質由来神経回路をマウスで同定するために、アデノ随伴ウイルスベクターによる神経回路標識法を用いて、これまでに知られている報酬系への連絡経路を有するニューロン群を探索した。その結果、島皮質およびその他の大脳辺縁皮質において候補となるニューロン群を見出した。さらに、これらのニューロン群が有する下行性神経回路の役割を明らかにするために、オプトジェネティクス法を用いて、神経回路刺激による情動行動への影響を解析しており、次年度にもこれを継続して行う。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の想定とは異なる候補神経回路を本年度の研究において見出し、当該新規神経回路の解析に優先度をシフトすることとなったため、当初の計画よりやや遅れを生じているが、計画を変更したことにより、研究課題の核となる快情動の本質により深くアプローチ出来ることが期待される。

今後の研究の推進方策

今後、当初の計画とは異なる新規神経回路に着目していくものの、従来の計画と同様にオプトジェネティクス法およびケモジェネティクス法を用いて、行動レベルでマウスにおける快情動のメカニズムを明らかにしていく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Dissection of insular cortex layer 5 reveals two sublayers with opposing modulatory roles in appetitive drinking behavior2023

    • 著者名/発表者名
      Takemoto Makoto、Kato Shigeki、Kobayashi Kazuto、Song Wen-Jie
    • 雑誌名

      iScience

      巻: 26 号: 6 ページ: 106985-106985

    • DOI

      10.1016/j.isci.2023.106985

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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