研究課題
基盤研究(C)
統合失調症患者では喫煙率が一般の3倍と高い。喫煙動因として、ニコチンが統合失調症でみられる認知機能障害などの異常を改善させるという、ニコチンによる自己治療の可能性が示唆されている。また、この作用にはα7ニコチン受容体が関与している。申請者はα7ニコチン受容体の内在性機能抑制タンパク質としてLy6Hを新たに発見した。しかしながら、Ly6Hの生理機能は未だ明らかにされておらず、統合失調症の病態への関与は不明である。本研究では、既に作製済みのLy6H欠損マウスを用いてLy6Hの認知機能への関与について、また、Ly6Hの統合失調症における認知機能障害への関連について明らかにすることを目的とする。