研究課題
基盤研究(C)
酸素分子は多くの生物の生存において必須である。低酸素がもたらす細胞、組織損傷は、最終的に個体の死に至る危険を伴う。私たちは近年、致死的な低酸素環境下におけるマウスの生存時間を著しく増加させる化合物の同定に成功した。また、特定の脳領域を活性化することでも同様の低酸素耐性が獲得されることを明らかにした。本研究では、低酸素耐性の誘発に関与する脳神経核や作用機序の解析を行い、本来低酸素耐性を持たない生物が低酸素環境下での生存が可能となる仕組みの解明を目指す。