研究課題
基盤研究(C)
芳香族性複素環化合物がN-N結合を形成している化合物は、生物活性天然物、機能性分子、ホストゲスト化合物など多岐にわたって利用されているが、窒素同士を効率的に結合するためのホモあるいはクロスカップリング反応は未発達である。当研究室ではこれまで、独自のN-N結合形成反応を開発し、さらにN-N結合をもつ化合物の特異な性質を利用した転位反応を見出している。今回本知見を利用し、生物活性天然物Dixiamycin familyの全合成を検討する。さらにこれまで報告例のない芳香族性複素環化合物の窒素同士のクロスカップリング反応の開発や、N-N軸不斉化合物の触媒的新規構築法を検討する。