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保護基を用いない理想的な1,3-ポリオールの合成法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 23K06045
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分47010:薬系化学および創薬科学関連
研究機関東京大学

研究代表者

三ツ沼 治信  東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 助教 (20823818)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワードポリオール / 光レドックス触媒 / HAT触媒 / クロム触媒 / 求核付加反応 / 1,3-ポリオール / C-H活性化 / 保護基フリー
研究開始時の研究の概要

1,3-ポリオール骨格は多くの生物活性分子、医薬品、機能性材料に頻出する重要構造である。今回、申請者は入手容易な単純アルケンを求核剤とし、水酸基の保護基を必要としないアルデヒドへの連続触媒的アリル化反応によって効率的な1,3ポリオール合成を目指す。本提案では申請者が開発してきた三成分触媒系を基軸にアルデヒドのアリル化反応と続くアルケンの酸化的開裂により、炭素伸長を行う。反応性や官能基許容性の高さから多数の無保護水酸基存在下、極低濃度のアルデヒドに対し付加が進行すると想定している。さらに立体分岐型の炭素導入法や連続反応に展開し、革新的1,3-ポリオール合成方法論を構築することを目指す。

研究実績の概要

1,3-ポリオール骨格は多くの生物活性分子、医薬品、機能性材料に頻出する重要構造である。今回、申請者は入手容易な単純アルケンを求核剤とし、水酸基の保護基を必要としないアルデヒドへの連続触媒的アリル化反応によって効率的な1,3ポリオール合成を目指す。本提案では申請者が開発してきた三成分触媒系を基軸にアルデヒドのアリル化反応と続くアルケンの酸化的開裂により、炭素伸長を行う。反応性や官能基許容性の高さから多数の無保護水酸基存在下、極低濃度のアルデヒドに対し付加が進行すると想定している。さらに立体分岐型の炭素導入法や連続反応に展開し、革新的1,3-ポリオール合成方法論を構築することを目指す。
今年度は申請時点で見出していた無保護環状アルドール体のアリル化反応の初期的な結果をさらに発展させ、反応効率の改善やアリル化反応の立体分岐制御や連続反応へ応用した。種々の条件等にて反応性が改善したほか、立体分岐反応では申請時点では効率が不十分であった生成物の水酸基、メチル基の立体を反転させた生成物を配位子制御で得ることはできないか検討した。ボロン酸を用いる条件にて一度原料を開環させたのち、立体的に嵩の高い配位子を用いることで中程度の収率ながら、高い選択性で生成物を得ることができた。また連続反応においては開環効率の悪さが問題となったが、反応温度を向上させるなどの工夫により、生成物を得るに至っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度は申請段階で中程度であった反応収率を改善させることができ、また立体分岐反応への展開となる基礎的な実験結果を得ることができたため。

今後の研究の推進方策

現在までに得られている結果を基に今後は①基質一般性の確認、②立体分岐反応の収率、選択性の改善、③立体分岐反応の基質一般性の拡大、④天然物合成への応用に取り組んでいきたいと考えている。特に②に関してはボロン開環試薬が立体制御に与える影響について考慮し、最適な構造を見出す。これと合わせ、クロム触媒の不斉配位子の最適化を行う。③に関しては、ボロン試薬が一般性に大きく影響を与える可能性があるため、基質の立体に応じ、開環効率をボロン試薬複数で確かめる。④に関してはSwinholideAの部分骨格合成に取り組む。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 1件、 招待講演 4件)

  • [雑誌論文] Rose Bengal Promoted Catalytic Amyloid-β Oxygenation by Sonoactivation2023

    • 著者名/発表者名
      Sohma Youhei、Hori Yukiko、Tomita Taisuke、Kanai Motomu、Atsumi Wataru、Kawabata Keiichi、Yamane Mina、Oi Miku、Mitsunuma Harunobu
    • 雑誌名

      Synlett

      巻: 35 号: 08 ページ: 920-924

    • DOI

      10.1055/a-2182-7614

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 不活性アルケンを用いたケトンの触媒的アリル化反応2024

    • 著者名/発表者名
      有井優,陳 虹宇,三ツ沼治信,金井求
    • 学会等名
      日本化学会 第104春季年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] Identification of a Self-Photosensitizing Hydrogen Atom Transfer Organocatalyst System2023

    • 著者名/発表者名
      H. Mitsunuma, H. Fuse, Y. Irie, M. Fuki, Y. Kobori, K. Kato, A. Yamakata, M. Higashi, M. Kanai
    • 学会等名
      243rd Meeting of The Electrochemical Society
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 電荷移動錯体を利用した光駆動型有機水素原子移動触媒の開発2023

    • 著者名/発表者名
      三ツ沼 治信・布施 拡・入江 優・婦木 正明・小堀 康博・ 加藤 康作・山方 啓・東 雅大・金井 求
    • 学会等名
      日本化学会第103春季年会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Grignard反応の革新を目指して2023

    • 著者名/発表者名
      三ツ沼 治信
    • 学会等名
      有機金属化学若手の会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Grignard反応の革新を目指して2023

    • 著者名/発表者名
      三ツ沼 治信
    • 学会等名
      神戸大学有機反応化学研究会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Development of Catalytic Asymmetric Allylation of Ketones Using Unactivated Alkenes2023

    • 著者名/発表者名
      有井優,陳 虹宇,三ツ沼治信,金井求
    • 学会等名
      第55回有機金属若手の会夏の学校
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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