研究課題
基盤研究(C)
新しい創薬モダリティである「タンパク分解誘導剤 (PROTAC) 」は、従来のタンパク阻害剤と異なり、創薬標的タンパクをユビキチン化する機能により、生体内のタンパク分解系を利用して強制的に分解させる。本手法はタンパクそのものを消失させることから、これまで創薬が困難とされた標的タンパクにも効果が期待できる。一方、分子量の大きさ等のPROTAC固有の性質により、低細胞膜透過性等の医薬品として不利な薬物動態を示す可能性が示唆されている。本研究では、細胞膜透過性を指標にPROTACのリンカー部等を種々構造変換し、高い細胞膜透過性を示すHDAC6 PROTACを創製する。