研究課題/領域番号 |
23K06068
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47020:薬系分析および物理化学関連
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
吉田 健太郎 奥羽大学, 薬学部, 講師 (50609899)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポリドーパミン / 機能性薄膜 / 交互累積膜 / DDS |
研究開始時の研究の概要 |
本研究で、LbL法を用いてポリドーパミン(PDA)を外殻構造とした薄膜を創製し、ミクロスケールのカプセルへと応用することを目的とする。PDAは自発的に重合することで容易にナノスケールの薄膜を調製でき、薬物の徐放化に貢献できる可能性がある。また、刺激応答性を有するLbLと組み合わせることでDDSへの応用が期待できる。さらにPDAを用いたナノ粒子や薄膜の研究はあれど、PDA膜を用いた空洞なミクロカプセルは未だDDSへ活用できていない。そこでLbLとPDAを組み合わせることによって、多層膜を用いた新規薬物送達キャリアの創製を試みる
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研究実績の概要 |
本研究では、交互累積膜(LbL)法を用いてポリドーパミン(PDA)を外殻構造とした薄膜を創製し、ミクロスケールのカプセルへと応用することを目的とする。PDAは自発的に重合することで容易にナノスケールの薄膜を調製でき、薬物の徐放化に貢献できる可能性がある。 本年度は、PDAを外殻としたミクロカプセルの調製をするための基礎研究としてインスリンを含有した交互累積膜の最外層にPDAを被覆し、pH変化に伴うインスリン放出を試みている。その結果、ドーパミン濃度違いによるインスリンの徐放化の制御や条件により長時間のインスリン放出が可能であることが解明できた。 今後は、LbL法を用いてポリドーパミン(PDA)を外殻とした薄膜をミクロスケールカプセル膜へ応用するする。さらに、ミクロカプセル内に薬物の封入および放出の特性について評価する。PDAは、容易にナノスケール薄膜を調製でき、膜厚を保てるため薬物の徐放化に貢献できる可能性がある。このようなカプセルは薬物の徐放化に貢献することができる。さらに、PDAに酵素などの機能性物質を吸着/固定化することで、刺激応答性を有するLbLが機能性物質に応じて薄膜を分解し、薬物放出を促すことができると考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
基礎研究としてインスリンを含有した交互累積膜の最外層にPDAを被覆し、pH変化に伴うインスリン放出が可能であることを解明したが、徐放性の時間がかなり長いため条件を出すのに時間が要している。 また、急な大学内施設の移転により研究できる期間が短くなってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
基礎研究としてインスリンを含有した交互累積膜の最外層にPDAを被覆し、pH変化に伴うインスリン放出に関する研究に関して本年度中に論文投稿を行う。この研究をもとにポリ乳酸粒子表面に被覆したカプセルの研究と中空なカプセルへの可能性を模索していく。
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