研究課題
基盤研究(C)
がん組織にナノ粒子が集積する特性を利用し、抗がん剤を封入したナノ粒子がこれまでに数多く開発されている。一方、ナノ粒子は肝臓や脾臓などの細網内皮系でマクロファージ等に捕捉されやすく、その結果、抗がん剤をがん組織に十分量送達できない(腫瘍集積性が低い)という欠点が指摘されている。そこで、本研究では、細網内皮系による捕捉を回避し、効率よく腫瘍に集積することで、高い治療効果を示すアルブミン結合性脂肪酸修飾ナノ粒子の開発を目指し、マクロファージによる捕捉回避能、がん細胞に対する殺細胞効果ならびにマウスでの腫瘍集積性・抗腫瘍効果・安全性に優れたナノ粒子を見出すことを目標とする。