研究課題
基盤研究(C)
B型肝炎ウイルス(HBV)は世界で20億人が一過性感染し(2002年推計),肝硬変や肝がんへと進行する持続感染者は2019年の推計で約3億人,年間死亡者は約89万人存在すると言われており,世界最大級のウイルス感染症を引き起こす。B型肝炎の治療法は,現時点でインターフェロンと核酸アナログの2種類しかなく,新規治療薬,治療法の早急な開発が求められている。HBVにおいては未だに非核酸系RT阻害剤(NNRTI)は存在していないことから,本研究ではポリメラーゼと阻害剤の複合体構造をクライオ電子顕微鏡により解析し構造活性相関を明らかにすることで,併用療法を前提とした実用的なNNRTIの創出を目指す。