研究課題
基盤研究(C)
本研究は、膜活性ペプチドが細胞脂質膜に作用して顕現する物理化学的現象(細胞膜通過または細胞膜障害またはその両方=機能)の制御法を、膜摂動の観点から確立することを目的にしている。そのために、原子間力顕微鏡法の膜剛性計測技術を活用し、塩基性アミノ酸/疎水性アミノ酸数や両親媒性度などの構造特性を説明変数とした膜活性ペプチドの構造特性-膜摂動の相関解明に取り組む。また、膜活性ペプチド群の機能と構造特性-膜摂動との関係を精査する。これら取り組みにより、膜活性ペプチドを薬物キャリアや抗がん/抗菌剤として応用する上で課題となる「ペプチドの細胞膜通過・細胞膜障害の制御困難性」を解決する方法論の構築をめざす。