研究課題
基盤研究(C)
本研究は、エピゲノム、トランスクリプトームの統合的な解析から、「自然免疫の記憶」のメカニズムを個体レベルで明らかにすることを目的とする。本研究で用いるショウジョウバエは、遺伝学ツールやゲノム情報が整備されているので、分子レベルの解析を個体スケールで行うことができる。「自然免疫の記憶」の研究は、現在、哺乳類の培養細胞を用いて盛んに行われているが、個体レベルの研究は少ない。本研究は、ショウジョウバエの利点を生かし、免疫記憶において個体全体で起こる生理的な変化をゲノム網羅的に分子レベルで明らかにする。組織特異的なエピゲノム制御機構を解析し、「自然免疫の記憶」を制御する新規のメカニズムを同定する。