研究課題
基盤研究(C)
トランス脂肪酸の摂取は、循環器系疾患などの諸疾患と共に、がんのリスク因子としても挙げられてきたが、その病態発症・増悪の分子機序は全く不明である。我々は、がん細胞が特に高い感受性を示す新規プログラム細胞死フェロトーシスにおいて、ある複数のトランス脂肪酸種が、各々全く異なる作用を発揮することで、がん促進あるいは抑制的に作用することを見出した。そこで本研究では、脂肪酸種ごとの構造特異性、標的がん種、ターゲット分子、および分子作用機構を明らかにすることで、新規がん予防・治療戦略の開発に繋げるとともに、食品安全性の向上および国民の健康増進への貢献を目指す。