研究課題
基盤研究(C)
加齢依存的な神経変性疾患の予防、治療方法の開発が急務である状況が続いている。神経変性疾患の中でもタウ病変が関与するタウオパチーは、アルツハイマー病、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症などを含み、最も患者数が多い。これまで多くの研究が行われてきたにも関わらず、予防、治療法のみならず、原因さえ明らかになっていない。近年、TBIをうけたCTE患者脳内にもタウ病変が見られ、CTEもタウオパチーの一員として位置づけられた。TBIは疾患を引き起こす原因が脳損傷などと明確でありマウスモデルを用いれば、最初のヒットである脳損傷からタウの凝集、伝播を継時的に詳細に調べることができる。