研究課題/領域番号 |
23K06114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47030:薬系衛生および生物化学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
日浅 未来 岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (30587720)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ポリアミン / トランスポーター |
研究開始時の研究の概要 |
Ⅱ型肺胞細胞は、細胞内の小胞内にポリアミンを蓄積し、細胞外に分泌する可能性があるが、①ポリアミンが細胞内のどこに蓄積されているか、②どのような刺激時にどのような分泌様式でポリアミンが分泌されるか、③分泌されたポリアミンの生理作用については不明なままである。肺において、VPATを中心にポリアミン蓄積小胞、分泌メカニズム、ポリアミン生理作用と肺機能との連関について解析する。
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研究実績の概要 |
生理活性アミンであるポリアミンは細胞内で機能し、細胞の増殖や分化といった多彩な生理作用を持つ一方で、細胞外に分泌されるポリアミンの生理作用や分泌メカニズムはほとんどわかっていない。本研究では細胞からのポリアミン分泌を担う小胞型ポリアミントランスポーター、VPATに注目して解析する。VPATはポリアミン分泌の出力を調節するため、VPATを指標とすることで、ポリアミンの分泌細胞やその分泌機構、分泌後の生理作用が解明できる。特にVPATが高発現している肺に注目した。予備的にVPATが肺のⅡ型肺胞上皮細胞に高発現すること、単離したⅡ型肺胞上皮細胞にはポリアミン分泌能があることを見いだしている。どのような刺激でⅡ型肺胞上皮細胞からのポリアミン分泌が促進されるか調べるため、様々なアゴニストを添加してポリアミン分泌量を測定した結果、機械受容体アゴニスト添加時にポリアミン分泌量が増加することを見出した。また、このポリアミン分泌はカルシウム依存性やバフィロマイシン感受性を示し、開口放出によるものであることが示唆された。また、サーファクタント分泌へのポリアミンの影響を測定するために、3H-コリンを用いたフォスファチジルコリン(PC)の分泌測定系を構築した。ATPやアドレナリン受容体アゴニスト、カルシウムイオノフォアといった既存のサーファクタント分泌刺激薬にてPCの分泌が確認できた。今後は機械受容体アゴニストやポリアミン添加によるPC分泌について解析していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Ⅱ型肺胞上皮細胞からのポリアミン分泌を促進するアゴニストを見いだし、分泌機構の解析もほぼ終了した。ポリアミンの生理機能を調べるためのPC分泌測定系を構築できた。
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今後の研究の推進方策 |
今後も引き続き、Ⅱ型肺胞上皮細胞からのポリアミン分泌について解析する。VPAT欠失時の影響について解析する。PC分泌へのVPATおよびポリアミンの影響について解析する。
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