研究課題
基盤研究(C)
質量分析の中で、エレクトロスプレーイオン化法による質量分析の特徴は、溶液中の分子量が数万の高分子の測定が可能であり、有機溶媒中の変性タンパク質の質量分析だけでなく、中性付近の酢酸アンモニウム緩衝液中で高次構造を維持した未変性のタンパク質-タンパク質複合体、タンパク質-低分子化合物複合体、タンパク質-オリゴ核酸複合体等の複合体の質量と構成分子の量的関係の分析が可能である点である。本研究では、HIV等のウイルス複製制御標的となりうる未変性タンパク質-RNA複合体の質量分析を行う系を構築し、翻訳後修飾を含めた真の複合体の構造的特徴を明らかにすることを目指す。